就職に役立つ情報リテラシー取得の攻略法

みなさんはコミュニケで何を学びたいですか?

文系に思えるコミュニケに情報系の科目がある理由がわかりますか?

毎日当たり前のように使っているスマホやネットワーク.その仕組を学べば就職に役立ちます.卒論のネタも見つかりますよ.

1. 情報系の勉強をしよう

コミュニケーション専攻は,現代社会の様々な特性・問題を「コミュニケーション」という切り口で分析します.「心理,社会,メディア,情報,国際」という多彩な研究領域から自分のテーマを見つけ,卒論を書いていきます.

現代社会では情報通信技術は欠かせません.みなさんもスマホやネットワークを毎日使っていると思います.それらはどういう原理で動いているのでしょうか? スマホやウェブは使いやすいですか? そういったことを学ぶのが情報系の科目です.動作原理を知ればトラブった時に自分で解決できます.情報系の科目を履修すれば「私使う人」から「私デザインする人」へと変わることができます.就活に役だつ国家資格「ITパスポート」やシスコ・システムズ社の「CCNA」認定試験取得に結びつく科目もあります.高校教職免許「情報」を取得することもできますよ.せっかくコミュニケに入学したのですから,情報系の科目も勉強して,就活に,面白い卒論に役立てませんか.

1.1 履修計画の立て方

以下に注意して履修計画を立ててください.高等学校教諭一種免許状「情報」および情報系資格も取得できます.

  • 「情報処理技法(リテラシ)I」(1年前期の必修科目)を落とさない.
  • 「情報処理技法(リテラシ)II」も履修して欲しい.
  • 「コンピュータ・サイエンス I,II」は1年次に履修.他の必修科目と重なる学生は2年次に履修.
  • 「情報システム1,2」は2年次に履修.(3年次に履修することも可能)
  • 「情報通信ネットワーク1,2」は3年次に履修.

これ以外に,情報処理科目で開講しているプログラミング(CやJava)やWebの科目はICT(情報通信技術)の基本をなす技術なので,これらの授業も履修することを推奨します.夏休みに集中講義で開催される「情報と職業」もぜひ履修して欲しい.

2. 情報系の主な資格

情報系の科目を履修して資格を取れば,文系に見える専攻でありながら情報通信技術の基本(特にネットワーク技術)をしっかり学んだことを就活でアピールできます.

2.1 情報処理技術者試験

情報に関連した資格試験は色々ありますが,経済産業省が実施している国家試験が「情報処理技術者試験」です.この中の入門レベルの試験が「ITパスポート」試験「情報システム1,2」は「ITパスポート」合格を意識したカリキュラムなので,「コンピュータ・サイエンスI,II」と「情報システム1,2」を受講すれば,2年生の間に「ITパスポート」に合格できます(2015年度の合格率は89%!).さらに情報処理科目でプログラミングも学べば,「基本情報」にも合格できるはず.

2.2 CCNAとCCENT

「情報通信ネットワーク1,2」は,ネットワーク機器で有名なシスコシステムズ社の資格取得に結びつくe-learning(シスコ・ネットワーキングアカデミープログラムのセミスター1と2に対応)です.この授業を履修することで,3年次の終わりにシスコシステムズ社の認定資格CCENT(Cisco Certified Entry Network Technician)に合格できる力が付きます.この授業の履修者を優先的に推薦入社の対象にしているネットワーク系企業(一部上場)もあります.

応用編(セミスター3と4)まで自習すれば,認定資格CCNA(Cisco Certified Network Associate)Routing and Switchingの受験準備が整います(在学中にこの資格を取得した卒業生もいますよ).CCNAを持っていれば,ネットワーク系企業に即内定です.

3. 教職免許「情報」

「情報」の教職免許を取得しても,専門外の方がすでに勤務しておられたり募集人数が少ないなどの理由のため,簡単には高校の教員にはなれません.それでも,教職免許を取得することには意義があります.

3.1 教職免許「情報」取得を検討している学生への注意

  • 「履修の手引き」の「教育職員の資格取得」をよく読む
  • 「教育職員免許状取得の手引き」をよく読む.
  • 4月上旬に開催される教職課程説明会に参加.
  • 「教師論」は1年次から履修できるので,1年次に履修するのがよい.
  • 2年次から教職課程に登録することも可能.
  • 履修すべき科目数が多いので,単位を落とさない!