「情報通信ネットワーク1,2」は,ネットワーク機器で有名なシスコシステムズ社のCCNAという資格の取得に結びつくカリキュラムです.この授業は,シスコ・ネットワーキングアカデミープログラムの基本編(セミスター1と2)に対応しています.応用編(セミスター3と4)まで履修すると,小規模なネットワークの構築・運営・管理が可能なスキルが身につきます.また,シスコシステムズ社が認定するインターネット技術者のエントリー資格CCNA(Cisco Certified Network Associate)を受験する準備が整います.(基本編を終了した段階で受験勉強をしてCCNAを受験することも可能です.)
詳細は,シスコ・ネットワーキング・アカデミーの紹介や資格試験CCNAの紹介をご覧ください.
CCNAの教材はパスワードをかけてオンラインで提供していますので,授業時間以外にも,自分のノートパソコンを大学のネットワークにつないで学習したり,ADSLなどの早いネットワークを持っていれば自宅で学習することも可能です.
教材が置いてある場所(URL)と,そこにアクセスするためのユーザ名とパスワードは授業中に教えます.受講生以外がこの教材を利用することは契約で禁じられているので,受講生以外には決して教えないでください.
前述したように,CCNAの教材はオンラインで提供されています.実際に見ていただければわかりますが,マルチメディアを駆使したWeb教材になっています.音声あり動画あり,最先端の教材を楽しんでください.各課の終わりには簡単なクイズもあります.
しかしながら,オンライン教材だけでは使いにくいので,印刷版テキストも利用してください.この授業のテキストとして指定してありますので,購買センターで購入すること.(この本は一般書店では購入できません.)
カリキュラムの量が非常に多いので,どんどん学習していかないと,半期で学び終えることができません.印刷版のテキストとオンライン教材を活用して,週5時間以上,この授業の学習に費やしてください.
受講生のメーリングリストを作りましたので,授業時間以外で質問が生じたら,このメーリングリストで聞いてください.
この授業に合格するためには,Final Examに合格する必要があります.CCNA1(情報通信ネットワーク1)のFinal Examは選択問題からなるオンラインテストですが,CCNA2(情報通信ネットワーク2)では,これに加えて実技試験を課します.Final Exam以外に,各章ごとにもオンラインテスト(選択問題)があります.また,適宜,実習課題を出します.この授業はコースマネージメントシステム(CMS)を使っているので,オンラインテストもすべてシスコ本社のサーバで管理されており,教員は自分のクラスの学生の進捗状況や成績を管理しています.
各課ごとのオンラインテストは授業時間以外に各自で受けてください.この各章ごとのオンラインテストも点数が記録されます.このテストで一定以上の点をとった上で,Final Examに臨んでください.授業中に試験の受験要領などもお知らせします.
教材のすべてを授業中に説明していると間に合わないので,授業ではポイントの紹介と質疑応答に時間を費やします.したがって,各自の予習と復習が大事です.予習せずに授業に望んでもちんぷんかんぷんになると思います.
また,各課ごとに,何を学んだかの発表をグループ形式で行うことも考えています.
この授業の成績はすべてシスコ本社のコミュニティサーバ,Academy Connection(略称AC),で管理されているので,皆さんもACに登録する必要があります.CCNA教材のページに登録方法のPDFファイルが置いてあります.
ACに登録すると,オンラインテストを受験できるようになります.
レンタルPCの使用方法
各自のノートブックのMACアドレス登録
「CCNA教材」の閲覧方法通知
皆さん:ACサイトにログインしてアカウントを有効にする
MLの利用方法
補講期間を使わなくてすむように,できるだけ前倒しで実施したいと思っています.各課のオンラインテストは,その日の授業終了後から随時受験できるように設定する予定です.最終試験(Final Exam.)は授業時間中に実施します.
日付 | 内容 |
---|---|
4/19 | 1章:コンピューティングの基本 |
4/19 | 2章:OSIモデル |
4/26 | 3章:LAN |
5/10 | 4章:Layer 1(エレクトロニクスと信号) |
5/10 | 5章:Layer 1(メディア,接続,衝突) |
5/17 | 6章:Layer 2(概念) |
5/24 | 7章:Layer 2(テクノロジー) |
5/31 | 8章:設計とドキュメンテーション |
5/31 | 9章:構造化ケーブリングプロジェクト |
6/7 | 10章:Layer 3(ルーティングとアドレッシング) |
6/14 | 11章:Layer 3(プロトコル) |
6/21 | 12-14章:Layer 4,5,6 |
6/28 | 15章:Layer 7,復習 |
7/5 | 最終試験 |
7/5 - 7/10 | 最終試験再挑戦 |
7/12 | Bridge 3章:ネットワーキングメディア |
7/12 | Bridge 4章:ケーブルテスト |
7/19(補講期間) | Bridge 6章:イーサネットの基礎 |
7/19(補講期間) | Bridge 7章:イーサネットテクノロジー |
(期末試験期間7/26??) | Bridge最終試験 |
(期末試験終了までに実施予定) | Bridge最終試験再挑戦 |
各課のオンラインテストは最大5回まで受験可能です. Final Examは,最大2回まで受験可能です.(Final Examに2回失敗したら,3回目のチャンスはありません.)
5月にケーブル作成の実習,6月にサブネットマスクの課題,7月にまとめの課題を課す予定です.
日付 | 内容 |
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9/27 | 実習方法:「NETWORK VISUALIZER」とルータの使い方 |
10/ 4 | 第1章:WANとルータ |
10/11 | 第2章:ルータの概要 |
10/18 | 第3章:ルータの設定 |
10/25 | 第4章:その他のデバイスについての学習 |
11/ 1 | 第5章:Cisco IOSソフトウェアの管理 |
11/ 8 | 第6章:ルーティングとルーティング・プロトコル |
11/15 | 第7章:ディスタンス・ベクタルーティング・プロトコル |
11/22 | 第8章:TCP/IPスイートのエラーメッセージと制御メッセージ |
11/29 | 第9章:基本的なルータのトラブルシューティング |
12/ 6 | 第10章:TCP/IP中級 |
12/13 | 第11章:アクセスコントロールリスト(講義と実習) |
12/20 | 第11章:アクセスコントロールリスト(実習) |
1/10 | 最終試験(SkillsExam) |
1/11-1/20 | 最終試験(SkillsExam)の再挑戦 |
期末試験期間中 | 最終試験(FinalEam) |
最終試験(FinalEam)の再挑戦 |
各課のオンラインテストは最大5回まで受験可能です.最終試験(FinalExam)は,最大2回まで受験可能です.(最終試験に2回失敗したら,3回目のチャンスはありません.)
CCNA2では,実技試験とオンラインテストの両方に合格しなければいけません.SkillsExamに備えるため,後期の授業期間内に,以下の実習課題を出す予定です.
CCNA2はルータの実習が中心です.ルータは6台しかないので,全員が同時に実習できません.そこで,実機の代わりに,「CCNAバーチャルラボULTIMATE NETWORK VISUALIZER 4.0」という名前の市販の高機能なシミュレータを使います.
CCNA2では,Network Visualizerや実機を使って,各課のeLab課題をこなしてください.(自習すべきeLab課題の一覧は授業で配布します.)また,オンライン教材の「インタラクティブ実習」も各自で取り組んでおいてください.
CCNA2には,実技試験(SkillsExam)が2回あります. 重要課題を完璧にこなせるようになるまで,十分な実習をしてから実技試験に臨むこと.
ルータの設定はコンソール(シリアル)から行います.ノートパソコンにはシリアルポート(RS-232C)がないので,USB-Serial変換ケーブルを使います.
最初だけ,ドライバーをインストールする必要があります.
コントロールパネル・システムでハードウェアタブを開き,デバイスマネージャを選択して,ELECOMのUSB-Serialケーブルが使用しているCOMポートの番号を確認する.
モデムではなくて,COMポートに接続する.
COMポートの番号は,USB-Serial変換ケーブルが利用している番号とあわせる.
接続速度を9600bpsに変更する.
ハイパーターミナル以外に,TerTermというソフトも利用できる場合があります.